参政党の『新日本憲法』の問題に入る前に、『2012年自民党改憲案』及び、『緊急事態条項』の問題点に言及したいと思います。
2012年自民党改憲案が発表された時、自民党改憲派のブレーンで作成に関与していた憲法学者の小林節氏はそのあまりの酷さに『日本国憲法擁護派に転身』しました。
近代憲法は『強大な国家権力が暴走したら普通の国民は太刀打ちできない』ため、それを防ぐために『権力を縛る歯止め(憲法の範囲内で法律を作り、政治を行うように厳しく作られている)』となっているのです。
しかし、自民改憲案は『権力者への歯止め』どころか、『国民に多々義務を負わせる』およそ近代憲法と言える代物ではなかったわけです。さらに改憲案の中の『緊急事態条項』は『緊急事態(と政府が判断したら)』には国会を開かず政府だけが無期限に政治を行え、かつ、『実質的も法律も作れる』『憲法の歯止めを壊す』条文でした。
これは『ナチスがドイツの民主憲法を停止』した手法と酷似している…と多くの専門家が指摘されています。
※災害などの際には『専用の法律が制定済み』で、わざわざ憲法に『緊急事態条項』を付け加える必要はないと多くの法律の専門家がコメントされています。
現状急ぐ必要は全くないのに『改憲』や『緊急事態条項』を主張する政党や政治家は『独裁政治志向』と判断せざるを得ないと思います。
以下のリンク先をご参照ください。
https://lite-ra.com/2015/05/post-1070.html☆改憲派の憲法学者が安倍政権の改憲を批判する理由…愛国の義務化で“非国民”再教育制度が!リテラ 2015.05.03
https://bigissue-online.jp/archives/12644☆ナチ独裁への入り口となった「大統領緊急令」と「緊急事態条項」の共通性。政権が自由に法律を作り、国民の基本権は停止される?!― 石田 勇治さんに聞く2024年12月5日 THE BIG ISSUE online
https://www.nichibenren.or.jp/library/pdf/jfba_info/publication/pamphlet/kenpo_pmf_202311_2.pdf☆緊急事態条項は必要なの?日本弁護士連合会
いよいよ肝心の参政党の創憲・『新日本憲法』の問題点です。
戦後、日本国憲法は『大日本帝国議会』に於いて、『大日本帝国憲法の手続き』に従って新たに制定されました。
日本国憲法が創られた際も『国会の正規の手続き』を踏んだわけですが、参政党はその“改定”の手続きをすっ飛ばして、いきなり『自分たちの憲法を使え』みたいな主張をされているわけですね。
そして、肝心の憲法の内容ですが…。『基本的人権を尊重せず』に、そもそも主権が『天皇にある』と定義しています。
大日本帝国に於いて、多くの政治家や軍人などが『天皇主権』をかさに着て『横暴なふるまいを多々行った』ことから『まったく学んでいない』ことがわかります。
また、『国民の弾圧に多く使われた』悪法の『治安維持法を全面擁護』する発言を神谷代表を街頭演説で行っています。
戦前の政府による『国民の弾圧を肯定する』政治家が『人権に全く配慮しない』“似非憲法”を党の看板に掲げている…戦後に存在した政党の中でここまで『酷い主張をしている』政党があったのか?!と言われるレベルだと思います。
『民主主義の破壊を目論んでいるとしか思えない』“改憲案”を提示する政党が、いかにまとも(に見える)な政策を掲げていても、『日常的に国民を弾圧するデストピア社会』になり、その中で『まともな政策も行う』ことになったのでは意味がないのではないでしょうか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374716☆参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論25/07/14 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/95cef99adb1e4a5c13ab814b9d2cb13a330865c3☆参政党「憲法草案」の問題点とは? “まるで怪文書”の声も…弁護士が指摘する「天皇拒否権」「人権規定ほぼ削除」「帰化人差別」の危うさ7/19(土) 弁護士JPニュース
https://www.tokyo-np.co.jp/article/422049☆「戦争放棄」なし、具体的な「人権」なし…参政党「憲法構想案」に見える国家観 児玉晃一弁護士と読み解く2025年7月19日 東京新聞
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/pfbid0QnvvESw4WZC6GY7nXxaYksFauqSqHnVnXQtuQBX1suqc3tHnxfBCJCR9G2AgVpqZl印鑰 智哉さんのFacebook投稿より
『農業や食の政策がずっと自動車産業を守るために犠牲にされ続けてきた日本で、次の参議院選挙ではその政策を変える候補に投票したいですね。しかも「令和の米騒動」と言われる事態が起きており、離農する農家が続出する状況ですからなおさらです。そんな中「参政党はいいよね」との声も聞こえてきます。確かに有機農業や食料自給率の向上を謳っています。でも、それは本当でしょうか?
実は同じことが歴史では繰り返されました。ナチス・ドイツは「飢餓から子どもたちを守れ」というスローガンで支持を獲得したと京都大学の藤原辰史さんは指摘します¹。ナチス・ドイツはドイツで生まれたバイオダイナミック農法の指導者を取り込み、有機農業の普及を政策に掲げます。しかし、ナチス・ドイツの本質が実際には障がい者、ユダヤ人、反対勢力を抹殺する人種主義・優生思想にあったことは歴史が語っています。』
『参政党は憲法草案をまとめ、主権在民を否定して、天皇を中心とした国家を描きます²。そのきな臭さを隠すのに有機農業や食料自給率の向上を掲げているに過ぎません。「そんなことない」と言われるかもしれませんが、参政党は「日本人ファースト」を掲げ、外国人排斥を主張します。そして女性の権利も否定です。果たして、自然は差別をするでしょうか? 自然が必要とするのは多様性です。本当の農業を発展させるには相容れない主張が彼らの根幹なのです。
参政党に保守勢力とか右傾化という言葉を使うべきではありません。なぜなら、彼らの本質は憲法の否定であり、民主主義の破壊なのです。止めるのが遅すぎた、とならぬよう、参議院選挙では、農民を守ると称する参政党の偽物ではなく本物を選びましょう。少なくともよりましな候補に票を投じることが大事です。』
(文責 小坂英資)